よくある質問
Q.ストーマ装具内の便落としに苦労しています。
A.ストーマ装具専用の消臭潤滑剤があります。便を排出する度に入れておけば比較的きれいに使用できます。しかし袋の中は直腸の代わりなので、中までふき取る必要はありません。気になる際は、肌色の袋を使用すると良いと思います。
Q.ストーマ下部に、いぼ状の肉芽が出来てしまいました。
A.炎症性肉芽かもしれません。肉芽の切除は硝酸銀やレーザーで処理される場合が多いです。緊急性は少ないかと思いますが、出血のある場合は、ストーマ外来を受診してください。
Q.皮膚トラブルでかぶれた時、市販の軟膏を塗っています。
A.トラブルには様々な原因が考えられますので、お勧めしません。油分が多いと、装具も装着できなくなります。病院にご相談ください。
Q.ストーマ周辺が白くなってきました。
A.ウロストミーの方に多く見られ、尿の中の尿砂(リン酸カルシウム)が固まったものです。ストーマ外来で除去方法をお尋ねください。 ★参考・・・クランベリージュースについて。 ウロストミーの方は水分を十分にとり、尿の排泄を促すことが重要です。また、尿が弱酸性に保てるよう、水分に加え、ビタミンCやクランベリージュース、酸性の食べ物を摂るとよいと言われています。
Q.ストーマ周囲が窪んでおり、水様便に悩まされています。高齢の父のストーマなのですが寝たきりで、窪みを埋めるペーストや外科用テープ等も使っていますが、上手くいきません。
A.現在使用中のストーマ装具が合ってない可能性もありますし、補助剤の使用方法も適切でない可能性もあります。通常体動が少ない寝たきりの場合は、安定するケースが多いのです。凸面ワンピースを試してみても良いでしょう。
Q.ストーマをつけている側のお腹が出てきました。どうして?
A.ヘルニアの可能性があります。ストーマ外来を受診しましょう。程度によっては、ヘルニアベルトを勧められるかもしれません。
Q.時々腸閉塞を起こします。どのように防いだらいいでしょうか?
A.食事はよく噛んで、ゆっくり適量を摂るようにしましょう。 早食いや食べ過ぎは、腸の狭い部分に急に大量の食べ物が入ることになり危険です。特にコンニャクや硬い繊維の野菜(ごぼう、筍、蓮根など)きのこ類、海藻類等の消化の悪いものを控えるようにするのが望ましいです。また腸が詰まらないようにする為には、排便コントロールも重要です。体を冷やさず、適度な運動を心掛けます。 長期間排便がない場合は、下剤などで排便コントロールを行う必要があるかもしれませんので、医師に相談してください。
Q.転院先を退院し、在宅になりました。家族の負担に不安があります(高齢家族)
A.介護保険を利用できる方であれば、介護保険を活用して家族の負担を少しでも軽減してください。できれば心身にゆとりのある元気なうちに協力可能な家族と一緒に考えておくことも必要です。災害時に活用できる「備忘録カード」を本人に携帯して頂く事も必要でしょう。
Q.イレオストミー(回腸ストーマ)で術後一年経ちますが、入浴はシャワーで済ませています。心配で湯船に入ることができません。
A.装具を貼ったまま入浴しても問題ありません。心配な方は面板の周囲を防水テープで補強します。また入浴用装具もあります。 肌色で装具の上から貼る入浴用シートも販売されていますので、温泉などでは利用すると良いでしょう。ただし、ウロストミーパウチで管の入っているストーマの方は、感染予防のために必ず装具をつけたまま入浴します。
Q.ストーマを造設してから、においが気になります・・・。
A.現在市販されているストーマ装具のほとんどは防臭加工がされている為、適切な使用方法や期間を守っている限り、臭いが外に漏れ出る事は考えないで大丈夫です。漏れるとすれば、、、

① 装具の外側に排せつ物が付いている。
②フィルターの吸収能力以上に古くまで(長期間)使っている。
③排泄物が漏れている。
④装具周囲に汗が付いて体臭がする。

などが考えられます。
また、一般的なことですが、肉卵のたんぱく質が多いものや、ねぎにらなどのにおいの強い食品は便臭を強くするので、人に会うときは気をつけるようにしてください。その他対策としては、装具の中に入れる消臭剤の活用、経口消臭剤(シャンピニオン含有グミなど)や消臭パウチカバーで覆うなどがあります。
Q.ガスの音が気になり、静かな場所へいくのが億劫です。
A.食事の際に食べ物や唾液と一緒に口の中に入ってしまった空気や消化されなかった炭水化物で腸内細菌が活動することによってガス(おなら)が発生します。完全に無くすことは難しいですが、早食いせず、食事内容に気をつけます。ストーマ造設して少し経つとガスのでるタイミングが掴めてくるので、ストーマの上に手を充てたり、外出時はパウチカバーを用いたりします。